相続・後見のプロフェッショナルへ
司法書士/相続・後見部門
34歳・男性
2022年8月入社
2022年11月 司法書士試験合格
2023年7月頃から案件の主担当として本格的に業務を担当
遺言や相続登記だけではなく、遺産承継、成年後見、裁判所提出書類の作成、そして時にはお客様がお亡くなりになった際の葬儀対応まで。
相続・後見部門で働く司法書士の仕事について、仕事を選んだきっかけから、実際の働き方、大変さ、やりがいまで率直に聞きました。
司法書士を目指したきっかけと、勝司法書士法人に入社した理由を教えてください。?
司法書士を目指したきっかけは、30歳も間近になった頃に、この先のキャリアをどうするかを考えたことが始まりでした。
法学部で法律を勉強した経験もあったので、その知識も多少は生かせるのではないかと考え、司法書士を選びました。
当時、身近に司法書士がいたわけではなく、実際にどんな仕事をするのかもほとんど分かっていませんでした。
ただ、成年後見については、母が大叔母の後見人をしていたこともあり、ある程度イメージがありました。
特に、後見人として本人の代理人となり、その人の生活や財産を法的な立場から支える仕事には魅力を感じていました。
2022年の受験後、資格予備校の合同説明会で、後見業務に力を入れており、発信も積極的に行っている勝司法書士法人を知り、2022年8月に入社しました。
入社後、司法書士としてどのように仕事を覚えていきましたか?
入社した時点では、まだ正式な合格発表前でした。
面談の同席や、戸籍の読み方の確認、金融機関の手続き書類の確認、公正証書作成の証人などまずは触りの部分でいろいろな案件に参加させてもらいました。
2022年11月に司法書士試験に合格し、その後、司法書士として登録しました。
登録後は、リーガルサポートに登録して担当司法書士として成年後見業務に携わったりと、不動産取引の決済を担当したり、資格者だからこそ担当できる仕事が徐々に増えていきました。
お客様とのやりとりも少しずつ行っていき、その中でコミュニケーションの取り方やビジネスマナー的な部分を先輩からのフィードバックを受けつつ学んでいきました。
2023年7月頃からは、自分が窓口・主担当となって案件を進める機会が本格的に増えました。
もちろん、一つの案件を最初から最後まで私一人だけで処理しているわけではありません。
案件によって、書類作成や手続き、確認作業などを複数の職員で分担しますし、判断に迷うことがあれば他の職員と相談します。
一方で、お客様との窓口や案件全体の進行管理については、一人の担当者が中心となって行うことも多くあります。
そのため、「チームで進めながら、主担当として案件に責任を持つ」という働き方に近いと思います。
現在はどのような業務を担当していますか?
一言で説明するのは難しいくらい、業務の範囲は広いです。
まず、生前対策として、遺言書、任意後見契約をはじめとする各種契約書の作成があります。
お客様と面談し、希望や家族関係、財産状況などを確認しながら、どのような法的な仕組みにするのがよいかを考え、文案を作成していきます。
相続が発生した後は、相続登記だけでなく、金融機関の解約、相続人への連絡や手続きの調整、財産の承継などを行う遺産承継業務も担当します。
裁判所に提出する書類を作る仕事もあります。
例えば、後見業務における家庭裁判所への報告書の作成や、相続放棄の申述などに関する書類の作成です。
成年後見については、後見が始まった後だけではありません。
任意後見契約を締結した方について、後見が必要になる前の段階から定期的に連絡・訪問する「見守り」を行い、後見が発効した後は財産管理や各種手続きなどを行います。
そして、長くサポートしていたお客様がお亡くなりになった場合には、契約内容に応じて、葬儀社との調整や葬儀への対応など、相続発生直後の緊急対応を行うこともあります。
そのほか、
- 事務所に寄せられる電話・メールでの問い合わせへの回答
- 不動産取引の決済業務
- 弁護士から依頼を受ける登記案件
- 各種登記・相続関係書類の作成
- 他の担当者が作成した書類のチェック
なども担当しています。
「司法書士=登記をする仕事」というイメージだけで入ると、実際の業務範囲の広さには驚くと思います。
相続後見業務の大変さと、面白さを教えてください。
相続後見業務は思った以上に根拠となる公的資料が充実していません。(調査すれば出てくるものも多いですが、すぐにアクセスできて解決ということは珍しいです。)
また、多種多様な案件となりますので、個別具体の問題に対しては、実務の現場での知恵や経験等を書籍や所内聞き取り等で確かめつつ、法律、先例、過去の案件などを自分で調べて、解決方法を考えなければなりません。
と同時に、一つの案件にいくらでも時間をかけていいわけでもありません。
「正確にやること」と「効率よく進めること」の両立は、今でも難しいところです。
一方で、面白さもあります。
最初は「これはどうすれば終わるのだろう」と思った案件でも、いろいろな問題を一つずつ解決して、最後まで手続きを完了できたときには大きな達成感があります。
難しかった案件ほど、終わった後には自分の経験として残ります。
仕事の知識が増えるだけでなく、ある意味では、自分自身の「人生の肥やし」になっていると思います。
相続・後見の仕事には、どんなやりがいがありますか?
やりがいは、もちろんあります。
特に、身近に頼れるご家族がいない「おひとりさま」をサポートする場合、その方にとって司法書士が法的な手続きのキーパーソンとなることがあります。
遺言書や任意後見契約を作って終わりではありません。
後見が始まる前から継続して関わり、必要になれば本人の代理人として財産管理や各種手続きを行います。
さらに契約内容によっては、お亡くなりになった後の葬儀や相続手続きまで関わります。
法律上の手続きをするだけではなく、ときには生活に関わる実務的な対応が必要になることもあります。
そのため、お客様との関係は自然と深くなります。
関係が深くなれば、その分、責任も増えますし、時には負担に感じることもあります。
それでも、お客様やそのご家族、施設、医療・福祉関係者など、さまざまな方と関わる中で学ぶことは非常に多いです。
仕事を始めてから、自分自身の人生に対する視野もかなり広がったと思います。
一人ひとりのお客様には、それぞれ違った家族関係があり、仕事があり、財産があり、歩んできた人生があります。
どんな方にも、その方なりの背景や事情があります。
それを知りながら、一人の方を長く支えていけることは、この仕事ならではのやりがいだと思います。
実際の働き方と、入社を検討している方へのメッセージをお願いします。
正直に言えば、相続・後見部門は忙しいです。
仕事である以上、ある程度忙しいことは必要だと思っていますが、だからといって「長時間働けばいい」とは思っていません。
案件は複数人で分担して進めていますが、お客様との窓口を一人の担当者が継続して行うことも多いため、どうしてもその担当者に情報や判断が集まりやすくなります。
案件が進めば進むほど、「この経緯を把握しているのは自分だけ」という仕事が増えてしまうことがあります。
そうすると、ほかの人へ簡単に引き継ぐことができず、残業につながることもあります。
そのため、属人的な仕事を減らし、もっと周囲と分担できる仕組みにすべく、AIを用いて属人部分の見える化を図ることに着手しています。
依頼者との関係が密になることでも担当者の認識を他の職員へ簡単に分かりやすく展開していくことが、今後の課題だと思っています。
また働き方に関して、有給休暇については申請しやすい職場だと感じています。
自分の案件を調整したうえで休暇を取得することができますし、休むこと自体を言い出しにくいという感覚はありません。
また、残業が発生することはありますが、勤務した時間を申告できず、いわゆるサービス残業になるということはありません。
忙しいことも含めて、実際の働き方は率直に伝えておきたいと思います。
そして、これから入社する方に一番伝えたいのは、相続・後見部門の仕事は非常に幅広いということです。
司法書士試験で勉強した知識が、そのまま実務に通用する仕事ばかりではありません。
試験勉強の内容が直接的に役立つという意味では、相続登記など一部の業務が中心です。
ただし、司法書士試験を通じて得た法律の知識や、法律関係を整理して考える力を応用する場面は非常に多くあります。
実際の案件に取り組む中で、
「勉強してきたことは、こういう形で役に立つのか」
と分かる瞬間があります。
勝司法書士法人の相続・後見部門では、さまざまな案件に出会います。
種類も違えば、難易度も規模も違います。
遺言を作る日もあれば、相続登記をする日もあります。
後見のお客様を訪問したり、金融機関や裁判所に関係する手続きをしたり、ときには葬儀に関わったりすることもあります。
司法書士は「街の法律家」といわれます。
私自身、司法書士になる前は、その言葉の意味をあまり深く理解していませんでした。
しかし、登記だけではなく、その周辺にあるさまざまな問題に関わっていくと、「街の法律家」という言葉が何を意味しているのか、少しずつ分かってきます。
大変な仕事であることは隠しません。
ただ、それと同時に、やりがいがあることも事実です。
幅広い案件を経験しながら、司法書士としてだけでなく、一人の人間としても経験を積んでいきたい方には、面白い環境だと思います。